今期のかげろうについて

 

お久しぶりです、今回は最近スタンダード環境で使っているかげろうについて順を追って話していきたいと思います。

 

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今使ってる構築はこれです。

デッキを構築するうえで意識したことは【前列切れが起こらないようにする】こと。

 

かげろうはリソースが取れないという性質上、ゲーム全体を通して後列が非常に置きにくいデッキになっています。

G3は基本的にVに重ねていくので、焼かれない限りはインターセプトで盤面手札のどちらからでも同じガード値を発生させるG2を中心に盤面を構築することになります。

そうなるとG2を厚く取ることは必然なのでG2が合計13枚、元々はバーサークネハーレンラーム各4枚でしたが、後列を削った関係で前列単体で機能するドラゴンアーマードナイトを2枚投入しました。

 

トリガー配分は星5引7治4 

ゲームプランがウォーターフォウルガイアースに依存しており、無理して点数を詰める必要がないため道中を安定させる引7、デッキの総ガード値の改善のためにラームを投入しています。

 

構築に関してはスタンダードのプールが狭いこともあり、基本どれも似たり寄ったりなので残りは割愛します。

 

毎回少しずつ構築をいじっていますが、僕がスタンダード環境で参加した大型大会(使用は全部かげろう)の合計戦績は15-6で勝率は約71%、そこそこ勝ててる方かなと思います。

他の上位入賞チームを見ても良い戦績を残しているかげろうが多く見受けられ、チーム単位としてはオラクル+かげろう+その他のような編成が多かったです。

スタンダードには現在7クランしか存在しませんが、その中でもオラクルに次ぐ立ち位置の強デッキという評価を受けているのが現状でしょう。

 

ただ、かげろうが現環境のナンバー2かと言われると正直疑わしいところがあります。

というのも各デッキとの相性を考えると、

 

vsオラクル

先攻で五分五分、後攻なら3:7

不利マッチです。勝ち筋はウォーターフォウル2発しかありませんが後攻だと先に相手の鹿がとんできて死にます。

トップ操作で星と治を抱えられやすいため割と2発目も耐えられてしまうことも問題。

このマッチングでオラクル側が負け越すようならプレイを見直したほうがいいと思います。

 

vsロイパラ

4:6 不利

当たり前なんですけど同じCBで展開と焼きを繰り返してたら焼き側が後手に回ってしまうので不利です。

向こうはウォーターフォウル一発くらいは耐えてきますがこっちはソルセ一発でなかなかの高確率で死んでしまうのが厳しい。

 

vsスパイク

4:6 不利

上から引いた札で戦うデッキなのでゲーム中に引くカンガが1枚とかは割とザラにあり、どこかでザイフリートが当たることを覚悟しなければいけません。

横も後列を出さずに高打点を出すことが出来るので焼きがあまり刺さらず、 まともに戦ったら3:7くらいのマッチングだと思いますが、10本やったら1、2本はジャガーノートライドがあるので4:6くらいかなと

 

vsアクセル組

7:3 有利

先手を取ったらG2多面と引いた焼きを打つだけで大体勝つことができ、後手を取ってもバーサークの関係で序盤から大暴れはされません。

 

メガコロはあまり数をこなしてないのでわかりませんが不利ってことはないと思います、多分6:4くらいじゃないでしょうか。

 

このように割と不利マッチを抱えてるわけですね。しかもアクセル組と比較するとオラクルとフォース組はシェアも多く、一日を通してこの3つとミラーしか踏みませんでした、なんてこともあると思います。

 

ではなぜかげろうが評価されているのか

僕は2つ理由があると思います。

 

①【先手と後手のブレが小さい】

現在のスタンダード環境は誰がどう見ても先攻有利です、この事実は揺らがないのですが使用するデッキによって先攻後攻のブレを小さくすることは可能です。

例えばたちかぜの評価がイマイチな理由の一つに後手を取ってしまった時フォースの多面G2が返せないことが挙げられるでしょう。後攻を取ってしまった時著しくデッキパワーが下がってしまう、それだけでデッキとしての評価は格段に落ちます。

そんな中かげろうはフォースクランの特権であるG2.10kというスペックを持ちながらバーサークドラゴンとその他焼きが相手の先攻大暴れに対する抑止力となっています。

 

②【ウォーターフォウルが決まってしまえばどのクランに対してもワンチャンある】

やっぱりなんだかんだいってこれじゃないですかね。

フォースアクセルプロテクトで本来ジャンケンのような図式になるはずが、プロテクトを貫通するガード制限持ちのおかげで1:9ないし2:8みたいなド不利マッチングが存在しなくなっています。〇〇を踏んだら確定で負け!みたいなのがないのはいいですよね。

 

 

良いところは紹介したので最後にかげろうが抱えてる欠陥についても2つほど話しておきたいと思います。

 

欠陥① 【フォースを置く場所がほぼVに固定されている】

ウォーターフォウルを強く使う関係上フォースの位置は基本Vに置かなければなりません。

ウォーターフォウルが公開されていないころのかげろうを回した人ならわかると思いますが、本来かげろうはフォースを横に置いた方が強いクランです。

前列のインターセプトを焼いてVのオバロSB1で23k、20k(治)+5kみたいな切らせ方をしていくのが綺麗でした。(ガード値5kは基本前列だが、前列を焼かれている状態なので切りづらい)

Vに2枚切らせて横で着実に点を積んでいくスタイルがウォーターフォウルがない状態のかげろうなのですが、いかんせんウォーターフォウルがないとソルセや鹿のスピードゲームについていけないのも事実。

ウォーターフォウルに依存していることによって他の部分の強みが消えてしまっているように感じます。

 

欠陥② 【どのデッキもウォーターフォウル一発くらいは耐えてくる】

全部に対してワンチャンあると言っても、ガードの切り方を意識すれば例えアクセルクランだろうが一発くらいは耐えてきます。

ただそこで3〜4枚のリソースが削れるのは大きいので本来次ターンに6点積めるはずなんですが、ここで欠陥①が重くのしかかってきます。

そう、フォースが全部Vに乗っちゃってるんですよね。そのせいで横の打点が全く出ません、リア裏を置けるほどリソースが残っているかも怪しいので、カンガを1枚持たれているとほんの少しのガード値で凌がれてしまいます。

2枚目のウォーターフォウルが引けていれば問題ないのですが、全試合そんなに上手くいくかと言われると難しいでしょう。

 

 

まとめにはいります。

上述の点全部ひっくるめた上で、僕のかげろうというデッキへの評価は【他にチームに入れたいデッキが特にないので消去法で選んだらこれ】って感じです。

弱くはないけど強すぎないポジション。

他に強いデッキが出てきたら抜けちゃうんじゃないかなって思ってます、これからの新環境でどうなるか楽しみですね。

 

おわり